新加入の宿根草少々
2010年 07月 18日
このところ、娘の出産が間近というので女房は札幌で待機。私一人で、1泊2日のあわただしい京極滞在を繰り返しています。広くて静かなガーデンにいると、寂しくて。夜などは物音がするとどきっとするなど、弱気になっています。わんちゃんを連れて行ったら? と言うんですけど、うるさいジョナを連れて行くのも面倒なんで仕方なく、一人で行っています。
さて、これまでに1500種類ほどを次々に植えてきましたが、このところ一段落して新しい種類をあまり追加していません。それでも昨年からの新入りがいくつかありますので、2,3紹介します。
最初はアルンカス・アエツシフォリウス(298)です。ショウマの仲間で、アスチルベに似ていますが、小型で草姿が美しい種類です。秋には紅葉が美しくて気に入っています。
やはり、アルンカスの仲間でディオイクス(299)は、アスチルベを大きくしたような美しい種類で、ヤマブキショウマの一種です。北海道原産のアポイヤマブキショウマがあるそうですが、実物は見たことはありません。写真で見ると、アエツシフォリウスとそっくりでした。
昨年、友人から大きなスカビオサをあげると言われてロックガーデンに植えたのですが、どうやらクナウティア・マケドニア(300)の仲間ではないかと思います。クナウティアはガーデンのあちこちに種子で広がって、少々迷惑しているんですが、この赤色の種類は今のところおとなしそうなので、クナウティアでないかもしれません。
これは新入りではありませんが、正真正銘のスカビオサ・コロンバリア(301)の仲間のセイヨウマツムシソウと呼ばれているものです。雑草にも負けずに頑張っていますが、あちこちで消滅しかかっているので、女房が新たに購入してきました。青色とピンクがあってやさしい色合いが気に入っています。
消滅しかかっていると言えば、シレネ・アルペストリス(302)は、雑草に負けて瀕死の状態で現在養成中です。カスミソウに似た花が可愛いのですがわずか数株になってしまいました。
リシマキアをいくつか紹介します。ヌンムラリウムをすでに紹介しましたが、草丈の高いリシマキア・プンクタータ(303)は、花を沢山つけて美しい種類です。
斑入りのプンクタータ・バリエガータ(304)も美しいのですが、どうも斑入りの品種は弱いようで、とうとう一株になってしまいました。挿し木が出来ないか挑戦したいと思っています。
同じリシマキアでもキリアータ・ファイヤークラッカー(305)は、大変頑強な種類でどんどん新天地を目指して広がっていきます。広がった先には雑草も生えないので、今年は草原にいくらか移って貰いました。銅葉が美しいし、花もそこそこきれいなので新天地で頑張って貰います。
アップが終了してから気がついたのですが、一昨年女房が貰ってきたオカトラノオ(306)も実はリシマキアでした。Lysimachia clethroides という学名ですが、すっかりリシマキアであることを忘れていました。
そう言えば、昨日百合が原公園に行ってきましたが、そこでオカトラノオの大群落を見かけましたので、写真をついでにアップしておきます。右側の奥にリシマキア・ファイヤークラッカーが偶然写っていました。
ところで、札幌市の予算がこのところ逼迫しているなあと公園の管理状況を見て痛感しました。毎年、百合が原に行くのを楽しみにしていますが、年々状況は悪くなっているようです。10年前の写真と見比べてみて、つくづく感じました。
さて、増えると言えばリナリア・プルプレア(307)も相当なもんです。ほとんど一年草に近いのですが、種子があちこちに飛び散るせいか、予想もしないところで増えています。最初に出会ったのが小樽のA園芸のガーデンでした。大変気に入って社長に無理にお願いして数株掘り取って貰ったのが始まりでした。それが、こんなに増えるなんて。
ピンクの株はきれいなので、種子を取ってみようかと思ってはいます。