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レウイシアの発芽

レウイシアの中では、花が大きくて育てやすいコチレドン(Lewisia cotyledon)が最もポピュラーで栽培が多いようです。
見かけに寄らず、寒さに強く宿根草としては永続性が長いので北海道では次第に作られるようになってきました。しかし、発芽がしにくく開花まで2,3年かかるためか苗の値段が高く、販売も少ないのが難点となっています。
レウイシアは、典型的な低温発芽性の高山植物なので、発芽床の冷蔵など「素人」には面倒なことが多いようです。私も毎年採種して増やそうと思っていましたが、気がついたときには種が落ちていてあきらめていました。今年こそと大量に種を取ることが出来たので、秋に播くことにしました。ただし、白花とか八重咲きの強い株は種の付き方が悪かったようです。
9月にポットに種まきをしてそのまましておきましたら11月にどのポットも沢山発芽してきました。半分くらいは発芽しないだろうと思ったので播きすぎたようです。12月までベランダの小さい温室に入れていましたが、このままでは小さくて越冬しないのではないかと思い、屋内の窓際に移しました。
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本葉が出始めたので、まず10株程度ポットに仮植することにしました。
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同じ時期に播いたデルフィニウムもいっぱい発芽してしまって困惑しています。残りのポットはそのまま外で越冬することにしました。冬の間は日差しが弱く、札幌の自宅が藻岩下なので太陽がすぐに山の下になってしまい徒長が心配です。
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これまでにも、自然に落ちた種が発芽して毎年2,3株は採取できたのですが、小さすぎてうっかり除草してしまってあまり増えていません。レウイシアは株分けもあまり効率が良くないので、「まてに」種取をして増やすの一番でしょうね。
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2年後にやっとこのくらいになります。来年には咲き始めるでしょう。
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このくらいに咲くようになるには3年はかかりそうです。
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暑さや高湿度には弱いので、北海道でも真夏は葉が褐色になって段々小さくなってきます。根もあまり張っていないので枯れた!と思って捨ててしまう人もあるようですが、株元さえしっかりしていれば大丈夫です。
秋になると生育し始め葉も緑になるのでこの時期に堆肥や緩効性肥料をやります。
本州では暑さと湿気のために越夏が難しいようですが、ポット植えにしないで涼しいところに土盛りをして植えてはどうかと思います。
by kunimayu2008 | 2012-12-16 10:14 | 宿根草

退職後に始めた2300坪の庭造り


by kunimayu2008